【猫種図鑑】猫の王様!〜飼い主が語るペルシャ猫の生態〜

2022.7.11

  • ペルシャ猫

【猫種図鑑】猫の王様!〜飼い主が語るペルシャ猫の生態〜

「猫の王様」と呼ばれるペルシャ猫は、モコモコと密集した白い毛をもつ気品あふれた姿の猫です。
今回は、そんなペルシャ猫の歴史や特徴、ペルシャ猫と一緒に暮らした人しか知らない、図鑑には載っていないペルシャ猫の生態についてお届けします。

古くから愛された長毛種!<ペルシャ猫の歴史>

ペルシャ猫の起源は古く、諸説あるため確実な起源は判明していません。
16世紀頃にイタリア人によってペルシア帝国からイタリアに持ち込まれた猫の説や、トルコからフランスに持ち込まれた猫の説もあります。
どちらの場合も、東西貿易の中継地であるペルシア帝国から、香辛料や貴金属といっしょに持ち込まれ、上流階級の愛玩動物として広まっていきました。
その存在が知られるようになったのは1871年にイギリスで開催された世界初のキャットショーです。
そこにペルシャ猫も参加し、そのあまりの優雅さに訪れた観客達の間で話題になったと言われています。

やがてペルシャ猫はブリーダーたちの元で交配や品種改良が盛んに行われ、広く普及するようになりました。
現在ではキャットショーの常連になり「猫の王様」という愛称で呼ばれるほどの人気猫へと上り詰めたのでした。

古くから愛された長毛種!<ペルシャ猫の歴史>

「猫の王様」にふさわしい気品!<ペルシャ猫の特徴・性格>

ペルシャ猫の特徴は、丸みのある大きな頭に大きな目と小さい耳がついた顔つきと、全身のふさふさと艶やかで豪華な長毛です。

「猫の王様」と呼ばれるほど人気を博すペルシャ猫の性格は、一見気分屋でツンとした性格に思われがちですが、見た目とは異なり、非常に人懐っこく温和な性格の子が多く、わがままを言うこともほとんどないと言われています。

他にも「大きな声で鳴くことがない」「部屋を走り回ることも少ない」とも言われており、性格も非常に上品です。
また、ペルシャ猫は日ごろからおっとりしている事が多いので、運動量が少なく、マンションやアパートのような集合住宅でも飼いやすい猫種として知られています。

飼い主さんに聞く!ペルシャ猫と暮らしてみたら<本に載っていないペルシャ猫の生態>

ペルシャ猫を飼っていて実際にかかった病気

今回取材した13歳のペルシャ猫のキラちゃんは、9歳の時に大病を患ったそうです。
その日、キラちゃんの様子がおかしく、おしっこをまったくしていなかったため、飼い主さんは慌てて近所の動物病院へ駆け込みました。
動物病院では膀胱炎と診断を受け、血尿を出していたため、抗生物質のお薬を処方されました。
しかし、家に帰ってからもまったく回復しなかったので不安になりセカンドオピニオンへ。

セカンドオピニオンで訪れた動物病院はまさに猫専門のお医者さまでした。
診察を開始してすぐに膀胱炎が悪化し、非常に危険な状態と先生に告げられ、そのまま入院となりました。
入院したキラちゃんは、生理食塩水で24時間膀胱を洗う処置の末、3日後自宅へ帰宅できました。

その動物病院には現在も通院を続けており、今は2か月に1回、肥大型心筋症のお薬と不純物を出すサプリを出してもらっているそうです。

ペルシャ猫を飼っていて実際にかかった病気

ペルシャ猫の長い毛は毎日のお手入れが必要です

ペルシャ猫のような長毛種の猫は最低でも1日1回のブラッシングがおすすめです。
毛玉を防ぐ目的ももちろんありますが、ペルシャ猫自身での毛づくろいは、長い毛を飲み込んでしまい、毛玉を吐く原因になってしまうためです。
キラちゃんも子猫時代からブラッシングに慣れさせてあげようと何度もチャレンジを試みました。
しかし、ブラッシング嫌いなキラちゃんは、逃げる、威嚇する、ひっかくと毎回大暴れ。
あまりに嫌がるその姿に、飼い主さんが折れてしてしまったそうです。

ブラッシングさせてくれない分、健康管理のために専門のトリミングサロンで3~4か月に1回カットしてもらっているそうです。
それでもよく毛玉を吐いてしまうキラちゃん。
飼い主さんは特にキラちゃんが掛布団の上に吐いてしまうことが一番の恐怖なのだそうです。
キラちゃんが何度も布団の上に吐いてしまったため、今では介護医療用の掛布団用おねしょシーツで布団を防御しているそうです。

お尻チェックが日課に!

長毛種の猫ちゃんは、ウンチに長い毛が混じり切れが悪くなり、お尻にそのままウンチをつけて歩いてしまう子も多いです。
キラちゃんはウンチをつけて歩くのが許せないらしく、切れが悪くなるとフローリングの床に擦り付けて移動します。
そのため飼い主さんは夜寝ていても、キラちゃんがトイレ終わりに砂をかく音で飛び起き、必ずキラちゃんのお尻をチェックするそうです。
「わが家のフローリングはキラのおかげで定期的にピカピカになるの…」と遠い目をして飼い主さんはお話してくれました。

お尻チェックが日課に!

ペルシャ猫のキラちゃんは鶏肉アレルギーでした

キラちゃんが鶏肉アレルギーだと分かったのは生後半年ほどたってから。
キラちゃんの下痢が続いて動物病院でもらった、消化しやすい特別療法食のフードを食べると下痢が治まったそうです。そのフードがたまたま魚のみを原材料としたフードでした。
そのフードがきっかけとなり、キラちゃんの下痢の原因は食物アレルギーで、鶏肉を使ったフードを食べると下痢してしまうのではと気が付いたそうです。

しかし当時は、鶏肉を使っていない総合栄養食のドライフードはなかなか見つからず、仕方なくインターネットで国外メーカーのフードを取り寄せていたそうです。
さらに、キラちゃんは食が細くフードを食べさせるのに一苦労。
キラちゃんは、フードをあげてもなかなかすぐに食べてくれないのでフードをあげるタイミングを見計らうのがとても難しいそうです。

また、キラちゃんはご飯を食べている様子を飼い主さんに見ていてほしいそうで、夜中に「見ていないと食べてあげないよ?」が始まると、飼い主さんは眠い目をこすりながらキラちゃんの食べている姿をずっと見守っているそうです。
あまりにもフードを食べてくれない時は、スプーンでフードをすくってキラちゃんの口元までもっていってあげると、ようやく食べ始めてくれます。

その時のキラちゃんは「まぁ、そんなに食べてほしいなら食べてあげてもいいけど?」とでも言っているかのようです。

ペルシャ猫のキラちゃんは鶏肉アレルギーでした

自由気ままなペルシャ猫キラちゃん

キラちゃんは子猫の頃から、ご主人と息子さんの膝には乗ってくれるそうですが、飼い主さんの膝にはめったに乗ってくれず、抱っこもほぼしたことがないそうです。 さらに、飼い主さんがキラちゃんをなでようとするとひっかかれてしまうこともあるそうです。

しかし、夜寒い時は飼い主さんの布団の上に乗ってきたり、たまに布団の中に入ってきて一緒に寝ることもあるそうです。ですが、飼い主さんいわく「多分、旦那と息子の布団は体温が熱すぎて嫌なんじゃないかな?」とのことです。

そんな自由気ままなキラちゃんですが、飼い主さんが外出して家に帰ってくると玄関までお出迎えをしてくれるそうです。 帰ってすぐにキラちゃんのかわいいお顔を見られるのはとっても嬉しいですね。

キラちゃんの高貴な寝顔もまた格別で、いつまで眺めていても飽きないそうです。
度々困ってしまうこともあるようですが、それでもかわいく愛らしい小悪魔的魅力がペルシャ猫のキラちゃんにはあるようですね。

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